③事業名  「クニマス自然環境保護の授業」

日時/平成25年1月29日(火)

     午前9時半から10時半まで。

場所/西浜小学校・6年生教室

講師の人数/3名

参加してくれた人数/西浜小学校6年生の児童。

授業の内容/

70年ぶりに西湖で発見された、絶滅種クニマスとはどういう魚なのか?・・地元の子供たちだからこそ知っていてもらいたい地域の宝を学んでもらう1時間の授業。楽しく学んでもらうように工夫して、以下の3コーナーに分けて、授業をしました。

 

Ⅰ 田沢湖にしかいなかったクニマスが、70年ぶりに西湖で発見された経緯を、手作りの大型紙芝居で楽しく上演。

 

Ⅱ クニマス発見時の西湖漁協長が、さかなクンとやりとりしたことや、昔の西湖の環境などについて話しました。

 

Ⅲ 田沢湖から卵のまま、西湖にやってきたクニマス。それが西湖で育ち、70年も命をつなぎ、生き延びていたということは、どういうことか?・・別の湖から別の湖へ。生き物としての魚の『適応』についてレクチャーしました。そしてどんな魚だったら西湖に棲めるのか?・・子供たちに考えてもらうため、画用紙に、想像上の魚の絵を描いてもらいました。

 

 

この授業が終わって/

授業全体を通して、子供達はそれぞれ、大きく反応をしてくれました。「紙芝居」と「前・漁協長の話」では、時に笑いもありながら、集中して話を聞いてくれました。また想像上の魚の絵を描くコーナーでは、想像力を発揮してくれ、中には "この魚には、こんな隠された伝説があるんだ" などと、絵だけでなく、物語まで作ってくれる子もいました!またその時、魚に詳しい子は逆に悩んで、絵を描くのに時間がかかったりもしたのですが・・・

どちらも素晴らしいことだと思いました。子供達の中で何かが起きたのです。・・発想がどんどん広がっていくこと・・逆にすぐに答えが出ないこと・・両者とも、そこに大事な何かがありそうです。

子供の想像力は無限大だと、そんなことを感じながら、この「地元の湖の自然環境を知り、考える」 授業では逆に、大人である私たちが子供たちから、たくさんのことを教わった気がしたものでした。6年生のみんな、ステキな時間をありがとう!でした。

 

※この事業では、本法人・定款より、①演劇、紙芝居の上演事業、②西湖およびその周辺の環境保全事業、③富士山および富士山麓の歴史と自然のガイド事業、④歴史や文化、伝統の伝承事業の4項目の内容を実施することが出来ました。