前の記事に書きましたが、“太陽と月の動き、両方を取り入れた昔の暦”(今の暦は「太陽暦」といって、太陽の運行だけを基準にして作られています)・「太陰太陽暦」で言うと--
4月20日あたりからを、「穀雨(こくう)」と言います。
1年間の四季を24に分けた「24節気」の春の分類のひとつで、田畑の準備が整い、春の雨が降る頃、という意味だそうです。
“穀物の雨が降る”とは・・・何とも豊かな感じがしますね。
ちょうど今日は久しぶりの雨です。
コンビニの商品で季節感が分かるというような時代に生きている私達は、こんな旧暦を生活に取り入れるといいかもしれません。“季節感を愉しむ”という、もはや蓋をされてしまった昔の日本人の感性が、少しばかり蘇るかもしれませんから。
とはいえーー
このところの連日の報道を目にしていると、・・・そんな気にもなれませんね。
4月14日から始まった熊本の地震。4月16日の夜中にあったマグニチュード7.3が本震だと発表がありましたが、あれから1週間経ったものの今だ揺れは止まず、かつてない規模の長丁場の地震で、被害は広がるばかりとなっています。
中央構造線上に起こっている地震は、日本列島を体に例えれば、背骨を揺るがしているといっていいかもしれません。体の中心である背骨は、とても大事な部分です。収束を願って止みません。
この地震により亡くなられた方、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
そして避難に遭われている方、今だ揺れが収まらない中、どれほど不安な気持ちでいらっしゃることでしょう。どうぞご自愛のほど、お祈り申し上げます。
九州の自然はスケールが大きくダイナミックで、深い野性の力を感じる場所ですが。こんな自然の営みに対して、人はなす術を知りません。
自然は人に「恵み」を与え「癒し」てくれる一方で、こんな破壊力も持ち合わせていることを、改めて畏れをもって思います。
本法人の所在地・西湖も、50年前に台風による山崩れを原因とした土砂崩れで、100人あまりが亡くなるという「足和田村災害」がありました。恵みが豊かであれば、自然の驚異はついて回るということを、ここの住民は身にしみています。
また最近では、富士山の噴火も心しておかなければならないことだと思っています。
皆さんが自然を楽しみに来てくださる場所とは、そんなコインの裏表なんですね。
今回のことでは・・・
熊本に対して何が出来るか、出来うる限りのことをするということと、
人に恵みや癒しを与えてくれる自然に対しては、本当に心して真撃に向かい合わなければならないものだと、改めて思ったものでした。
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大森和代 (土曜日, 23 4月 2016 23:00)
お久しぶりの玲子節。
心の中に優しい風が、さぁーっと吹き抜けた音がしました。
子供達と森の間に立って物語を綴るように通訳人になる玲子さんのインプリを、また聴きたいなと思う今日この頃です。復活の笑顔は…見たことのない柔らかさですね。
れいこさん (日曜日, 24 4月 2016 08:16)
大森さん
暖かいコメント、ありがとう。
自然は両面持っているけれど、両方をジャッジせずにすべて受け入れて、自分もその一部なのだと語っていければと思っています。