清明ーー新年度の始まり

4月になりました。本法人も新年度が始まりました。

 

日本には、四季をあらわす美しい言葉がたくさんあります。

今日4月5日頃は、

「清明(せいめい)」(清浄明潔の略)

というそうです。

 

月の満ち欠けの他に、太陽の動きも入れた太陰暦の二十四節気のひとつで、

~すべての生き物が生まれ変わり、すがすがしく明るい空気が満ちる時期~

だとか。

 

いい季節ですね。

あたりを見回すと・・・

長い冬を越してきた生命たちが起き出して、

「おはよう~」と、声を掛け合っているようです。

 

ああ、ごめんなさい。

ここ青木ヶ原樹海は、暖かいところに住んでいる方と比べると、タイムラグがあります。

皆さんの住んでいらっしゃる所によっては、もう桜が満開だったりしている所もあるでしょう。

残念ながら、こちらはまだまだなんですね。西湖の春は・・・そう、5月の連休頃でしょうか。

 

それでも少しばかり、空が明るく風が優しくなったようです。

 

「清明」の今日。

樹海の片隅には、春を知らせるふきのとうが顔をのぞかせていました。

 

 

 

出たばかりのふきのとうをてんぷらにしたり、酢味噌和えにしたり。

 

でも「清明」の味とは・・・言いがたいかな。

さわやかではあるけれど、ちょっとほろ苦い味。野生のものなので、エグミもあったりします。でもそれが、クセになったり(笑)するんですけどね。

温度がマイナス二桁となる“凍りついてキーンとした、ここの冬がぎゅっと詰まった味”

とでも言ったらいいでしょうか。

 

こうして西湖の春は、ほろ苦く始まります。

とても味わい深い春です。

 

新年度のHappy Villageは、皆さんにーー

“私たちを取りまく自然と心静かにじっくり向かい合い、言葉ではない何かを伝えられたら”

と思っています。

今年度も、どうぞよろしくお願い致します。