「お月見会の夕べ」

紙芝居上演。傍らの美女は、コノハナサクヤ姫役。
紙芝居上演。傍らの美女は、コノハナサクヤ姫役。

 

このところ、空を見上げるたびに思います。

秋ですね~。

空が澄んでいますね~。

 

そして秋といえば、中秋の名月。十五夜。

こう書くだけで、心が洗われる気持ちになるのは、何故なのでしょうか?

その中秋の名月(旧暦の8月15日とのこと)を日本人がお供え物をして、お月見をするようになったのは、江戸時代頃からだそうですがーー

常に季節感を大事にしてきた日本人。黒か白かのデジタルな現代社会だからこそ、そんな行事の数々を・・・これからも大事にしていきたいものです。

 

そんな中で9月20日、河口湖にて「お月見会」が開かれました。

20代から70代までの幅広い年齢層の女性の集まりで、抹茶をたて、お団子をいただき、お月様を見るという風流な会です。

Happy Villageは子供関係を主に活動していますが、今回は珍しく女性の集まりに呼んでいただき、そこでコノハナサクヤ姫の紙芝居をさせていただきました。(写真)

 

コノハナサクヤ姫といえば・・・富士山の御祭神。ここ地元の女性にとっては、なじみの深い神様です。

サクヤ姫は、“桜の花のように可憐で美しく、激しい気性の持ち主”ですが、その存在は、“美しくはあるけれど、いつ噴火するか分からない富士山”にたとえられることも多い女神様でもあります。

それはイケメンの旦那様・ニニギの命に、2人の間に出来た子供が「自分の子供ではないんじゃないか」と疑われた時に、残された逸話からも見てとれます。

その逸話とはーーコノハナサクヤ姫は旦那様の疑いを晴らすために、産屋を燃やし、炎の中で出産を成し遂げた、という話があるんですね。

 

それは普通では考えられない話ですが、神話の世界は、人には分からない“フシギ”が満ち満ちているのでしょう。

 

そんなコノハナサクヤ姫にまつわる逸話はーー紙芝居が終わった後、また抹茶をいただきながら、皆さんとの楽しいおしゃべりの話題となりました。

それぞれがそれぞれの人生を過ごされてきた女性の皆さん。年齢層の幅もあり、職歴も、主婦としての経験も豊富な皆さんです。話題はサクヤ姫から、楽しく豊かに広がり・・・あたりは和気あいあいと、ステキな空間になりました。

 

窓の外には富士山が凛と構え、その傍らには満月が光を放って、星空がきれいな夜ーー人は季節感(自然)を大事にすると命が輝くのだなと、実感した一夜でもありました。

 

主催の方々、参加の皆様、本当にありがとうございました。