暑い梅雨の日が続いていますね。標高900mを超える西湖でも、かなり暑いです。けれど一歩森に入ると、あ~らフシギ!・・・ぐっと体感温度が下がります。
Happy Villageではおととい、そんな森で、“みんなで芝居作りをするワークショップ“ーー題して、「Happy Villageの森の劇場」を開催しました。
ひと月に1回づつ、3回シリーズで行う第1回目の日。今日はその模様をお伝えします。
舞台は青木が原樹海。
樹海は針葉樹が多い森ですが、その中でもブナやミズナラなど広葉樹の巨木が広がる、気持ちのいい一角があります。富士山の側火山・大室山の麓の森です。樹海の他と、溶岩の流れた時期が違って早いので、豊かな土壌に恵まれ、木々がのびのび悠々としている場所です。
そこでまずは、七夕のおまつりをしました。大人も子供も、み~んなに願い事を書いてもらい、飾りました。
ナニナニ?
「テストで百点がとれますように!」
「くるまやになりたい!」
・・・子供たちの可愛い願いが、森の中で風にさやさやと揺れます。
「みんながシアワセになれますように!」
・・・こんな大人の願いもありました。
さて。そんな七夕飾りで盛り上がったところで、いよいよ芝居作りの始まりです。
原作は絵本の「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ作)。アメリカ人の女性作家が書いた、長く読まれているロングセラーの絵本です。
森に迷い込んだひとりの少年が、次々と動物達と友達になって、楽器を演奏しながら散歩をしたり、鬼ごっこをしたり・・・普通ではありえない?フシギな楽しいひとときを過ごす物語。
これを元に、登場人物の動物を樹海に住む動物に代えて、青木ヶ原樹海・版「もりのなか」を子供たちに演じてもらいました。
「何の役がいい?」
「りす!」「ムササビ!」「コウモリ!」
自分が森の動物になれるなんて!・・・子供たちはワックワクです。
りすさんは、ふさふさのしっぽをつけて、ちょこまかと動きます。木の実なんかも食べちゃっています。黒いマントを羽織ったコウモリ君は飛べるのがうれしくて、セリフを言う番になっても飛び続けて戻ってこず、ひたすら飛行距離を伸ばしています(笑)。
子供の想像力は、広がるばかりーーこの一角だけ、時間のない物語の世界になっていました。
すっかり、森の一員になったみんな。
2回目、3回目は、さらに役作りに磨きがかかることでしょう。ホントに空を飛べちゃったりするかもしれません!? 楽しみです。
そしてここから自分も、森の生態系の一部だと、アタマでの理解でなく、実感として何かをつかんでくれたらいいなぁと、夢見る私でした。
・・・そんな七夕の夜は晴れ。
Happy Villageの事務所の軒先には、みんなで作った七夕飾りが立てかけてあります。夜の闇の中、みんなの願いがポッと光っているようでした。
夜空に雲はかかっていたけど、雲の上ではきっと・・・伝説の織り姫様と彦星様が、1年に1度だけのとっておきのデートを楽しんだにちがいありません(^ ^)v
コメントをお書きください