「富士山文化遺産・登録決定」と「開山」前後のHappy Village

    地元中学の樹海ツアー。最初に紙芝居。
    地元中学の樹海ツアー。最初に紙芝居。

 

世界文化遺産が決定し、山開きもした富士山。

 

皆さんもニュースやテレビ等で、ご覧になっていらっしゃることと思います。こちら地元では世界遺産がらみのいろんな催しが大々的に開催される中ーーHappy Villageでは「おめでとう、富士山!」と、そっと富士山に心を寄せながら、Happy Villageらしい活動を、ジミ~に(笑)けれど思いっきり心をこめて、させていただきました。今日はそんな活動の報告です。

 

6月22日。

富士山のふもとの中学校が、青木が原樹海の散策に来てくださいました。

まずは樹海にある公園・野鳥の森公園で、富士山の成り立ち、青木が原樹海の成り立ちを、手作りの大型紙芝居で見てもらいました(写真)。太鼓の演奏なども入り、笑いも誘っての演目に、場は和気あいあいといい感じ。

それから1200年前の富士山の噴火(貞観の噴火)の後に出来た、豊かで神秘的な樹海を、自然解説をしながらの散策。溶岩で出来た洞窟の見学もしました。

富士山学習に熱心な、地元中学校様の思いが伝わっている子供たちは、元気で好奇心旺盛!

梅雨の合間のピカピカの晴れ間の日ーー笑い声と質問の声が樹海に響き渡ったこの日、にっこり顔を出してくれていた富士山にも届いたでしょうか?

・・・ツアーが終わった夕方、富士山の『世界文化遺産・決定!』のニュースが飛び込んだ日でありました。

 

 

 

         新聞の号外!
         新聞の号外!

そして山開きして1日後ーー前に書かせていただいた地元小学校様の富士山遠足に行ってきました。

この日も雨を心配していましたが、子供達の元気さが、富士山に伝わったのでしょうね。バッチリお天気!元気な小学生と、吉田口・馬返しから5合目・森林限界まで、登山してきました。

このコースは富士山の中でも、かつて富士講(世の中の幸せを願って、富士登山したグループ。江戸時代に流行った)の方達が登った、歴史の足跡がたくさん残されている道です。

       「木山」の始まり・馬返し
       「木山」の始まり・馬返し

 

まずは登山の出発点「北口本宮 冨士浅間神社」を見学して、安全に登山できるようにおまいりしてから、馬返しへバス移動。そこから昔のように、「六根清浄~、お山は晴天~!」と掛け声を掛け合いながら、登山を開始しました。

 

所々に残る歴史の跡に、子供たちは興味津々。昔の人は、どんな気持ちでここを登ったんだろう・・・想像力豊かな子供達の目は、キラキラ輝いていました。

      富士講の方達が建てた石碑
      富士講の方達が建てた石碑

 

けれど一合、二合、三合・・・と進むにつれ、登山するのがキツい子も出てきました。女の子です。

と、元気な男の子が、その子のリュックを持って登り始めました。昔の強力(ごうりき←昔は荷物を背負って、一緒に登ってくれる人がいた)の話を覚えていたのでしょう。

 

「強力!強力!」

みんなの拍手と、掛け声が響きました。

山登りの体験は、歴史と自然の勉強だけではありません。こんなステキなことも起こります。

        5合目・森林限界
        5合目・森林限界

 

そうしてーー

やっと5合目到着! 待ちに待ったお昼のお弁当です。

苦労が倍の笑顔になって・・・お母さんの作ってくれたおにぎりの何と美味しいこと!ーー言葉は無くとも、みんなの顔にそう描いてあるようでした。

 

ここでもまた、子供たちから、たくさんの愛と力をいただいた私でした。

ありがとう。また一緒に山、登ろうね!

 

ーー今回は世界遺産決定から開山前後の、世界文化遺産の場所を舞台にした、Happy Villageで係らせていただいた活動の報告でした。